2024年5月29日水曜日

【N】マイテ49+旧型客車セット レビュー

 
KATO製品ではちょっと久しぶりに発売発表後即予約を入れたこのJR西日本の旧客セット。まだ入荷しないだろうと思いつつ予約を入れた模型店に入ったら、ちょうど届いたということので引き取ってまいりました。

さっそく1両ずつ見てまいります
マイテ49 2
実車は昭和13年(1938)製造の特別急行用一等展望車。一度は引退して大阪の交通科学館に保存されていたところ、昭和62年にEF58 150現役復帰時に合わせて本線復帰。さまざまなイベント列車に起用されて2022年に引退して京都の鉄道博物館入りした車です。

車籍復活後の姿が再現されており、安全対策のため展望デッキの手すりが増えたところもぬかりなく再現されています

デッキ側から見るのも一等車らしい風格を感じられてワタシは好きです
カプラーはほかの車との連結を考慮して台車マウントタイプのアーノルトカプラー。

側面
トイレ・洗面所窓はスリガラス表現ではなく白い塗りつぶし(FRPはめ込み)なのも復活後の特徴。出入り台脇に復活後しばらく掲出されていたグリーン車マークは無し。お好みで入れてみるのもよいでしょう。

床下機器も蓄電池が新系列客車と同じタイプにされている点などもきちんと再現

屋根は黒に近いダークグレーでベンチレーターは灰色の別パーツをおごっており、現代水準でできております

テールライトとテールマークは白色LEDによって明るく点灯します

車体を外すと、デッキの構造がよくわかります。
かつての同社製マイテ49は展望デッキ部上の屋根と手すりが黒色の軟質プラ一体成型だったのが、ブドウ色でそれぞれ別々のパーツで手すり支柱上部が屋根にはまる構造。
旧製品は旧製品で当時としては驚異的なディテールだったのですが、出してきて比べるまでもなく製品水準の進化を感じられました。

車内はワインレッド表現
色差しして室内灯を点灯させるとなかなか映えそうです

つづいてハザ(=普通座席車)
オハフ33 289
昭和16年製のリベットが目立つ戦前型オハ35系。米子から宮原に召集されてEF58用客車の一員となりました。

側ドアはHゴム支持で、一か所のみ黒Hゴムとなっています

オハ46 13
昭和30年製のスハ43の軽量化タイプで、宮原召集前は出雲区にいたそうです。
鋼板屋根化されたことでそれまでの客車では妻面上端にあったキャンパス押さえの出っ張りがなくなっているのが特徴。

これもドアはHゴム支持

オハフ33 48
これも昭和14年製の戦前型。宮原召集前は鳥取所属でした

実車の側ドアは木製でも側窓より高い位置に窓があったタイプでしたが、製品ではそこまでは表現されていません。
ワタシもそこまでこだわらない人間なので気になる向きは加工にトライしましょう。

3両とも既製品の車番変更のためオハフはベンチレーター一体のままのもの。
オハ46は鋼板屋根らしく明るい灰色の屋根に別成型のベンチレーターが乗っています。

車内はオハフはニス塗りをイメージした黄土色成型で、オハはペンキ塗りつぶしの内装をイメージしたらしいベージュ色成型。
内装に色塗りしたい派のワタシとしては下手に座席のブルーの色に成形されているよりはこの方が助かります。

付属品はマイテについている“つばめ”テールマークの交換用の“はと”や“やまぐち”など。それに台車マウントタイプのナックルカプラーにステッカー。
ステッカーには分割民営化時にスハフ12 701“いこい”+12系+マイテ49で東京から運転された“旅立ちJR西日本号”のヘッドマークに12系用の側面幕も付属していました。いこいがネックではありますがちょっと再現してみたくなりますね

これでようやく旧製品のマイテ49(ムーンライト九州14系でアレを…を参照ください)を置き換えられます😊
平成初期の頃には実車のこの旧客たちが西日本エリアでイベントに引っ張りだこで、EF58やC56などに牽引されて走ったことが実物誌によく載っていたので、模型でも加工したらいっぱい走らせて楽しみたいものです。

参考:鉄道ピクトリアル1993-9(No.580)

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2024年5月26日日曜日

【赤城通信】3499塗装完了、ツートンカラーに!

 久々に群馬詣での投稿です。
諸事情で一時修復が止まっていたデハ3499の補修がほぼ出来上がり、“電鉄文化保存会”として行った青ガエル移送のクラウドファンディングの支援者への中間報告会としてお披露目されることになったので、ワタシもスタッフとして参加して参りました。

なによりまずはデハ3499のきれいになった姿を御覧下さい!

長らく下地処理の状態のままだったものが、この通りピカピカです✨
※側面のT.K.K.ロゴは大人の事情で入れるのを断念しました

塗装については、デハ3499そのものは末期にリバイバルカラーにはならなかったのですが、ちょうど千葉県いすみ市のデハ3455がグリーンで修復されたし、青ガエルとの対比にもなるのでツートンカラーも良いなぁ…という話の流れでこの塗り分けになりました。
なお、1988年のリバイバルカラーより色味が往年の色合いに近づける様に調色をしたそうです
↑参考までに今日たまたま乗った池上線の1017F“気になる電車” これに比べるとイエローがやや橙色寄りでしょ?

屋根も穴を埋め、5層塗りの特殊塗料を塗布。10年くらいは持つ耐候性があるというシロモノです。

この車の補修はほぼ代表理事殿と現地の協力者だけでここまで修復しました。ワタシは家庭の事情でほぼ現地に行けてませんでした😓

尾灯はワタシの希望で黒色化。塗膜を剥がしてから色を塗り、ビスも昔に近づくよう真ちゅうのマイナスネジに替えました。
1988年に見たデハ3452の尾灯は確かに黒塗りだったのをはっきり覚えています。

パンタグラフを乗せるのはユニック車を手配しての大がかりな作業になるため、青ガエルの補修完了時に設置する事にしたので今回はご容赦ください。
ちなみにパンタグラフはこんな色してます↓
左が松電5000系で右が東急3450形のもの
松電は灰色で3499の物は下部がごく淡いグリーンなのが見て取れます。うろ覚えですが3499についてはほとんどの3000形同様パンタ全体が淡緑色だったのが、1989年の全般検査から上部がステンレス無塗装になったと記憶しています。

種類は少ないながら前サボを替えての撮影タイム。
五反田をひっくり返して[蒲 田]

[雪が谷大塚]
ひっくり返して[回 送]

なぜかある[十和田市]と…

[三 沢]
十和田観光電鉄のモハ3603がグリーンになってから付けていた物らしいです。

サボ受けは緑色。横にスライドさせて着脱できる構造です

この通り目蒲線のものと貫通扉に下げる大型のものは持ち合わせていません。
寄贈していただける奇特な方がいらっしゃれば良いのですが(笑)。

前照灯・尾灯も外部電源をつないで点灯可能(普段灯具は取り外してあります)

青ガエルの周りの足場から撮った3499パンタ側前面
3450形の中でもこの車のこちら側だけはなぜか前面水切りが一直線ではなくゆるく弧を描いています。

5000系も塗装こそ未着手ながら下地処理が確実に進んでおります
出来れば年内にグリーンに塗りたいところです。

モハ5005の前照灯は一回り小さいシールドビームにされていたのを白熱灯に復元しました

その5005の車内も開放
モケット張替えのため座席は一部外しました

つり広告枠に搬入時の模様などを掲示しています

クハ5006も松電時代のヘッドマークも掲出

ちなみに受付机も松本電気鉄道の中古品
車両に積まれてここまで来たものです。

今回は限定的な公開で、告知も少し前でしたので来訪される方は少なく、とても和気あいあいとした会になりました。
ここまでこれたので今後は青ガエルの修復を頑張ります。修復が進めばまたイベントを企画するかもしれません。

おまけ
帰りに乗った赤城山ビジターセンター発前橋行きの関越交通バス
ワンロマって奴ですかね? ちょっと年季が入っていたので思わすカメラを向けました。

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