2017年10月26日木曜日

小坂鉄道レールパーク

クハ3773を視察を終え、次に“小坂鉄道レールパーク”に向かいました。
前回書いた通りクハ3773の場所が車でないとアプローチ困難なためレンタカーを借りたわけですが、せっかく返却時間まで間があるのだから…と思って足を延ばしてみました。

東北自動車道経由で約1時間、県境辺りの見事な紅葉をチラ見しつつ小坂ICを降りて西方向にまっすぐ向かうとほぼ現役のままの踏切の脇に入り口がすぐ見えました↓
木造貨車の倉庫が健在です!!

道路挟んだ反対側の線路も活用されるだけあって廃線跡とは思えない状態の良さ!

すぐ先の川には小坂駅から分岐していた構外側線の鉄橋まで残されています。

きれいな状態の旧小坂駅駅舎が受付
ここで入場料500円を支払っていざ見学♪

11号蒸機に、、、

ハ1形客車

大正天皇が皇太子時代に乗御したという特別室は窓越しに見学できます。

その後ろにブルートレイン“あけぼの”の客車4両

手前のオハネフだけは車内見学可能でした
リネン品がない以外は現役のままです(*´Д`)
できることなら泊まりたかったですが宿泊の設定日にはタイミングが合いませんでした(泣)

他の保存車は機関庫に格納されています
もちろんこちらも見学。

一方の線にはDD131~133が三重連で格納
塗膜がカサカサなものもありましたが、油じみなどが現役を感じさせます。

隣の線には
除雪モーターカーに、、、

体験乗車用トロッコ?

CMで有名な“エボルタ”号
段ボール製ですが崩壊せず残っています。

さらに片上鉄道から来たDD13 556

グリーンのラッセル車 キ115
引きがないので撮影はちょっと辛い><

トラ4002と奥にトキ15000形

立ち入り禁止エリアにキハ2100
ずいぶんと塗装が剥げちゃってます。。。

別の線には展示物が並んでいるのですが、、、
足下を見るとどうやらトロッコを活用しているようで簡素なブレーキてこまで付いてます

ここまで見て退場。奥行きのある駐車場の一番奥まで行ってみると、、、
キハ2100形もう一両と元国鉄のホキ909が奥の方に見えました。
キハは2101と2106のどちらかと思われますが、どちらも状態が悪そうです。。。

見えづらいところにもワフ28000形が3両に廃車体が残っているのを確認。
とにかくだだっ広いヤードがまるまる保存施設になっていて収容能力はまだ余裕ありそう…

そして振り返ると4両のブルトレ
カニ24 511-スロネ24 551-オハネ24 555-オハネフ24 12
外部電源を引き込んでるようでカニのエンジンは止まっていました。

台風21号が東北地方に最接近するなかワタシが見学中に2~3組(インバウンド旅行者もいました)ほど立ち寄られた方がいましたが、みな受付で引き返してしまいました。
ワタシなんかが見たら魅力的な施設ではありますが、興味のない方を引き込むのは難しいのだな~と思ってしまいました。
参考までに、昼食を取り損ねていたワタシはこの辺りで食事をとるつもりでしたが、食料を確保できるところは駐車場のやたらデカいコンビニしか見つけられませんでした。。。
高速の途中のPAもトイレと飲料の自販機しか無かったです。

弘前市への帰り際、ふと思い立って県道2号線「樹海ライン」を大舘方向に向かってみると
レールが残る線路と出会うところがありました!!

線路沿いの細い道を少し進むと踏切があり、

この先は茂みに隠れてわかりづらくなりました。
この少し先に“篭谷”という集落があるのでかつての篭谷駅はこの辺りにあったのでしょうか。。。

JR大館駅なら何度か通りかかったことはあるものの、弘南辺りに気を取られて小坂鉄道には乗ったことがなく、唯一貨物専業になってから大館駅から歩いて線路を見て、列車が来る気配がなかったので引き返したことだけしかありませんでしたので初体験ということになります。

ちなみに弘南に行ったキハ2100形なら辛うじて乗った事はあります
その時の記録はこちら↓
 参考:RM LIBRARY183 小坂鉄道(下)
↑受付窓口で売っていたので買わせていただきました

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2017年10月24日火曜日

【弘南】クハ3773廃車体とステンレス倉庫

三沢市で一晩明かして翌日は、弘前に移動してクハ3773の廃車体を探しに行ってみました。
だいぶ前にも見に行こうと思ったことがあるのですが、所在地への行き方を観光案内所の方に尋ねたら表情が曇って「タクシーしかないですよ…」と言われてしまい、日没も近かったので断念したことがありました。今回は昼間に到着してレンタカーを手配しての探索です。

ナビを頼りに“高長根レクリエーションの森”を目指し、弘前駅前から30分弱で到着。入り口を入るとすぐ見つかりました。
弘南での廃車後休憩所として車体だけが利用されています。
東急時代もこの型のクハは確かに見た覚えがあり、また弘南時代も写真に納めた車両なので気になっていまして、今回ようやくの対面です(´Д⊂ヽ

東横車輌の更新銘板がしっかり残っていますが、、、

ひどく腐食が進んでおり、外板はいたるところめくれや穴が。。。

連結面幌枠も積もった落ち葉で大穴が開いてます。

また一方の側ドア3枚は別のものに替えられ

反対側も1か所ストーブの煙突が突き出ています。

 月曜以外の9:00~16:00に開放される旨の説明書きがあり、ちょうど月曜だったためかあるいはスキーシーズンしか開けないのかは定かではないのですが車内に入れなかったためガラス越しに車内を覗きますと、、、
シートこそ木製のものに替えられているものの部品は案外残っていそう
 仮にこれを修復するには外板の大半を張り替えて、柱も無事ではないでしょうから作り直し・・・と新製した方が早いほどの手間がかかるのは目に見えています(金額に換算したらウン百万円単位?)。そこまで手間をかけるよりは部品取りが関の山かな…というのが率直な印象です。

 その後ついでに大鰐線の津軽大沢に寄って車庫を少し覗いてみました。
画像左隅の6005-6006編成の脇には、、、

引退した6007-6008編成のどちらかの車体が倉庫になり果てていました。
既報ではありますがこうなってからは初めて見ました。

駅舎の傍らには一時ツイッターで拡散されたおっかない看板↓
どこかで見た覚えがあるな~とは思っていましたw

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【十鉄】七百鉄道記念館公開(2017.10.22)

↑ このイベントについに行くことができました!
建屋に一歩入るとさっそく2両の電関に出迎えられます。

昭和37年製のED402と…

昭和26年製のED301
板台枠でひどい乗り心地だったらしく一時は廃車寸前でしたが結局除雪用に最後まで残りました

ED402の次位にはトラ301
国鉄トラ40000型の同型車

ED301の次位はトラ302
下からのぞくと床がすっかりなくなっていましたΣ(・□・;)
木造貨車ですから朽ちたんですね。。。

そしてモハ3401(左)とモハ3603(右)

モハ3401(昭和30年製)
面構えは京成青電と瓜二つです。

希少な“バス窓”

動態保存の頃からつり革や一部網棚が無くなっていました
祝!! 十和田観光 旧型車保存!?をご参照ください)

そして東急グリーンのモハ3603
池上線沿線出身のワタシにはなじんだカオです。

修復中で歴代の塗膜が層になって見え隠れしています。

↓台車枠と車輪の間隔が広いのがお分かりいただけるでしょうか?
これこそ改軌して京浜急行に乗り入れようとしていた名残です。

時が止まったままの車内

キリがないので割愛しますが蔵の中には遺品が至る所に展示

外にある変電所はそばコーナーに共用
変圧器の残る室内でそばや餅をいただきました。

また駅舎は映像放映スペース兼物販スペースとして開放されていました。
その右横の汲み取りトイレはさすがに閉鎖されていましたw

どちらかというと地元の方の訪問が多いようでスタッフの方に関東から駆け付けたことを伝えると大変驚かれました。
耳にした中でも「学生時代によく乗っていた」という方がお子さまを連れて訪れていたりと、地域に根差した活動をされておられるようでほほえましいものがありました。

モハ3603の塗装を手伝えるボランティアの方を募っているそうですので、通える範囲にお住まいの方ぜひ名乗り出てあげてください(ワタシにはさすがにキビシいので…)。

 参考:鉄道ピクトリアル No.477(東北地方のローカル私鉄特集 臨時増刊号)

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