2023年3月27日月曜日

御料車庫解体!?

今日、なんとなく悪い予感がしてSNSのタイムラインをチェックしてみたら 、大井町にある東京総合車両センター(旧大井工場)の御料車庫が解体されそうだとの情報が回ってきました。
150年前の初代新橋駅構内にあった工場設備が移転して来て以来、歴代の御料車の多くを収容した歴史あるレンガ造の貴重な車庫であり、建物自体大変な価値があるものですので情報通り解体されるのであれば大変悲しい事です。

実は近くを通りかかった時に、怪しい兆候があったのでワタシが撮っておいた画像をここで披露いたします。
2021年1月、東急大井町線のガード下辺りの歩道から御料車庫をフェンス越しに眺めると何やら重機が入っていました

レールを組み立てているので一瞬御料車庫自体を延伸しているのかと思ったのですが、そうやらそうではなくどこかの付け替え用の線路の様で、今回の騒動との関連は不明です。

後年建て増しされた部分があるので見えづらいですが、見るからに歴史がかったレンガ積みの御料車庫本体が確認できます。
この中には新一号編成や歴代御料車の一部・霊柩客車それに後年加わったクロ157-1にクモハ12052などが人目に触れることなく収容されていたはずです。

1年経って2022年3月、大井町線大井町駅ホームから見た御料車庫(↑画像中央)
周辺にあった施設が徐々に取り壊されてずいぶんと見やすくなっていました。

こちらは同年6月、EF58 61の陸送が噂されていた頃に夜に様子を見に行った時に道路からみた御料車庫方面。
手前がさらに更地化されており、工事標識を見ると中央の砂利の敷かれた部分に道路が建設される計画との内容が書かれていました。
そうなれば画面左奥の品川区役所もろとも御料車庫が取り壊される恐れがあるのでは…と実は危惧していたものです。

一方反対側は…
御料車庫の前に「南検修場」という建屋があり、これを通り抜けた奥に御料車庫があるのですが、この周囲で何らかの作業がされている様子がありました(道路の歩道からフェンス越しに撮影)

角度を変えると、画面右半分に写っている南検修場の窓にブルーシートが貼られて中が見えない様にされていました。

さらに8月には暑さのためかシャッターが開け放たれていて中が見える状態だったのでカメラを向けると、どうやらすでに検修設備としては機能しておらず、設備が取り払われて空っぽの状態の様です。

そして今年2月、子どもの散歩ついでに通りかかってみると、その南検修場の手前に建て増しがされているのが確認できました。

本日ネットで見かけた写真によると、御料車庫に収蔵されていた車両たちはこの南検修場に収まったらしく、それに備えての整備だったもようです。
それとともにレンガの御料車庫には重機の手が入り始めたとか。。。
失礼ながら新たな御料車庫として活用するにはあまりにも見劣りがするように思えてなりません。

うろ覚えですが昔読んだ「御料車物語」によると、昭和43年に大井工場の隣に建てられた現品川区役所本庁舎の建設用地をねん出するために、もともとレンガ造の御料車庫が2棟あった内の1棟を取り壊して土地を明け渡しており、その際収容しきれなくなった御料車第6号と第7号を泣く泣く愛知の明治村に引き取ってもらったのだとか。
その残った1棟もまた品川区の都市計画で永久に失われようとしています。

昨年秋の品川区長選挙ではマニフェストに「御料車庫の文化財としての有効活用」を挙げていた立候補者もいたのですがその候補者は落選しており、区議会でもそういった流れには至らなかったということでしょう。

区民としては子育て支援施策などで助かっているのですが、この様な浅はかな決断をする品川区には区民税を極力納めたくないので、少しでも品川区以外の市区町村に納税できるようふるさと納税に励みたいと思います💢
鉄道コム

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