2021年4月30日金曜日

解体されゆく都営馬込工場【2007】

 都営浅草線の馬込車両検修場に車両工場ができる以前に、西馬込駅北側(現在立正大付属中学・高校が建つ土地)に旧車両工場があったことは皆さんご存知と思いますが、移転が済んでその旧工場の面影が消えつつあった2007年7月に寄ってみたので今回はその際の画像をご披露します。
工場入口の踏切から工場側を見たところ
画像中央から右手にあった建屋はすでに更地化され、架線も撤去されています。

同地点で後ろを振り返ったところ
右の線路が車両基地に続く線路で左は引上げ線。画像こそないですが工場操業中は4両に分割された5300形がときおり見られた覚えがあります。

工場入口から伸びる引込線には計三か所の踏切があり、さきほど見えた引上線の終端部付近にそのもう一つの踏切がありました↑

さらにもう一つ先の踏切跡から見ると車両基地へのトンネルがぽっかりと空いています
国内では数少ない地下鉄の廃線跡となったこのトンネル、今はこの手前に建物が立っているためどうなっているのか確認できません。

トンネル上に回り込んでみた景色
この付近はだいぶ線路の撤去が進んでいました。

トンネルを挟んだ先の馬込車両検修場にも足を延ばしました
跨線橋から見た保線基地の左の真新しい建屋が新工場です。

跨線橋からは新工場まで大江戸線車両を運ぶため誕生したE5000形機関車が休んでいました。

旧工場操業中の頃は近くを通りかかっても中を覗き込むような場所もなく、踏切もゲートが固く閉ざされていたので謎めいた感がありましたが、閉鎖後解体されてしまったので結局中はどのようになっているのか知ることはできませんでした。
だいぶ前に発売された鉄道ピクトリアル誌の都営地下鉄特集号には浅草線の引退した5000形電車2両が閉鎖間際まで敷地内に保管されていたと記されていましたが、それが残らないばかりか一目見ることもかなわなかったのが残念に思います。

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