↑ケース越しに写させていただきました
デハ3450形だけ3両の構成ですがそれぞれ作り分けされています。
↑1両目は日本車両製両運転台タイプ
実車で該当するのはトップナンバーの3450号車、それも更新後コーポレートマークが現行の物になった1970年代前半から屋根の修繕がされた1981年までの間の設定と見えます。ちなみに、1981年以後は屋根のランボードから外側のリベットと円弧型の水切り、それに予備のパンタ台が無くなってさっぱりし、やや遅れてL字型の列車無線アンテナが付きだいぶ印象が変わりました。
参考までに手持ちのkitcheNキットを組んだ末期仕様の同車号をアップします↓
鉄コレからこの形態に化けさせるにはランボードとテールライトを作り直すなど難工事になるでしょう…ワタシはしませんがw前にも書いたかもしれませんが、3450形の中で列車無線を装備していたのは最末期の3450号と荷物電車化された後のデワ3043(←3498号)だけでした。他は駅間の短い池上線・目蒲線内で走るので何かの際は“適任者の派遣”で済むという考え方なのでしょうが今考えるとずいぶん荒っぽい話です。
あと2両の片運車は前面の幌の有無の差こそあれおおむね同じスタイルの様で、取付型のテールライトに前面貫通扉は木製で下部に段付き、側面乗務員扉はスチール製の平板タイプに見えます↓
その前面貫通扉と乗務員扉との形がそろっていないというのがクセモノで、手持ちの資料で確認すると該当するのは中間車代用でヘッドライトもテールライトも金具を残して取り外されていた3477号車しか該当しないことになります←あくまでワタシ調べですので信じるか信じないかは(ry…
こだわると素のままではどの車番にもならないことにはなりますが、前面貫通路をスチール製タイプに交換できれば3483・3484などが該当しますし、さらにテールライトを旧国などによく見られた埋め込み型のパーツに交換すればさらに該当者が増えます。
個人的にはGM板キットでは前面に実車にはほとんど付けられていなかった幌枠がモールドされていたため幌を付けるしかなかったものが、幌の有無各1両ずつになっているのは嬉しいところです。
全体的には屋根のリベット表現がややオーバーに感じる点と、相変わらず下回りが流用品(どう見ても旧国の床下機器と初期のイコライザ台車の取り合わせ)なところも含めて“素材”として楽しむ分には良い出来と感じました。
まぁそこまでこだわらなくても、これまでにリリースされた3000系シリーズの付随車と絡めて雰囲気重視で楽しむには十分でしょう!
・・・個人的には思い入れが強い形式なので今からでも富HGかカトー旧穀レベルの製品を期待したいなー
参考:北川俊一著「池上線 目蒲線」
RMモデルズアーカイブス「東急デハ3450」
鉄道ファン 243号
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