本日もいつも通り東急電車は動いています
会場の渋谷オーチャードホール↓に到着。
定刻に開始となり監査報告そして事業報告と続きます。交通事業については2018年度は沿線人口の増加などで前年比で輸送人員が0.9%増となり、営業収益は1.0%増の2136億円、営業利益は0.3%増の290億円。
安全対策として当初計画から大幅前倒しで2019年度中にホームドア設置完了を目指しており、利便性・快適性の向上のため2020系・6020系や「Q SEAT」サービスを開始。2019年春からは富士山静岡空港の運営に参画しているとの報告がありました。
※鉄道ブログですのでそれ以外の事業については割愛します。興味ある方は公式HPをご覧ください。
事業報告の次に議案の説明。
- 剰余金の配当
- 吸収分割契約承認
- 定款一部変更の件
- 取締役選任
- 補欠監査役の選任
「吸収分割契約承認の件」。
説明内容をかいつまんで書きますと…
高度かつ多様化したニーズへの対応と事業拡大を目指すべく、ふさわしい経営体制を整えるため鉄道事業(軌道を含む)をすでに子会社に分社化している百貨店・ストア・ホテルと同様に経営を行う子会社に移管したい。
この株主総会で承認されれば今年の9/2に現行の「東京急行電鉄㈱」と経営を継承予定の子会社は、それぞれ「東急株式会社(=持株会社)」と「東急電鉄株式会社」に商号変更し、10/1から分社化するというもの。
ちなみに第3号議案「定款一部変更の件」はそれを受けての商号変更と、ガス小売りなどの新規参入事業の定款への追加などでした。
ひととおりの説明が終わり質疑応答へ。主だったものを列挙します。
・他社の様に“ホールディングス(HD)”としないのはなぜか? 子会社が別に上場する可能性は?
→事業持株会社としたのは経営を一任する目的。100%子会社化のため個々の子会社の上場はない。
・次回以降の総会には「東急電鉄㈱」の担当者は出席するのか?
→鉄道に関する質疑が多いので出席する予定
・海外戦略の見通しについて
→海外での事業展開のノウハウが蓄積できてきた。国内マーケットの縮小もあり今後も展開する。
・6/4に発生した奥沢駅での列車逆側誤開扉事故は危険予知が不十分だったのでは?
→直前に発生した不具合のため所定の取扱いとは異なり手動でドア操作しているときに誤扱いしてしまった。重大インシデントととらえて今後このような場合には運転士がホームに降りてドアを操作するよう対策を立てた(注:目黒線はワンマン運転のため運転士がドアを操作)。
・田園都市線の平日朝の混雑緩和のため大井町線→東横・目黒線への迂回を認める定期券を発売してはどうか?
→以前同様の趣旨のきっぷを発売したが売れなかった。定期については今後検討する。
・鉄道へのサイバー攻撃対策は?
→専門家を招いて脆弱性をあぶり出したが十分な侵入対策が取れていると評価された。今後も継続して対策をする。
・・・どこもそうなのですが、上記以外にこの場では場違いな鉄道に関する細々とした質問も複数ありましたが、それに対する担当者の答えがはぐらかす様にさえ感じられるいささかピントのズレた回答が多く、真摯さを欠いている印象だったのが残念に感じました。
開始2時間ほどのところで質疑を終了。拍手による議案の議決となり、賛成多数となったことで散会となりました。
これをもって電鉄の子会社化が決定。長い伝統を持つ“東京急行電鉄”の商号が無くなることが正式に決定いたしました。
ワタシは特段反対する気持ちはありませんが、分社化後は鉄道部門での意思決定がよりスピーディになり、今まで目を向けられなかったこまごました事柄にも電鉄の目が向くようになることを期待したいものです。
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