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2023年5月30日火曜日

今日の東京総合車両センター

今日は昼間ちょっと時間が空いたので敷地外から旧大井工場の様子を見てきました。

いわゆる御料車庫から
以前は建物に隠れてよく見えなかったレンガの側壁がよく見えます

画像手前側にあった1両分ほどの増築部分が無くなっており、奥まで見通せる状態に。

高所作業車で天井裏の骨組みをなにやら作業している様です

庫内は内壁が白く、線路が地面に埋め込まれた併用軌道状態だったことがわかります。

ちなみに東急線大井町駅ホーム端から見ると、一帯は大規模に再開発中

また列車から見ると、おそらく新設道路予定地と思われる部分が欠き取られています。

なおその部分はこの角度で見ると区役所側(画像では左側)の壁は残っていることが確認できました。

道路から眺めていたら頭上の大井町線をサヤを挟んだTOQ-iが二子玉川方面に走り去って行きましたが咄嗟のことだったのでこんな写真しか撮れず…

脇に回りまして…
旧南検修場は建物側面の明り取り窓が完全にふさがれ…

シャッターが固く閉ざされています。
前回見た時は手前に増築しているのかと思ったのですが、その部分の覆いは撤去されていたので単純に車両入換時の目隠しだった様です。

また入場したE233系横コツ車が作業に取り掛かっていました。
近づいてみたところサロの車号の下3桁が002だったのでおそらく横コツのE-02編成と思われます。


さて、御料車庫解体の噂に嘆いているだけでは始まらないので、手遅れなのは承知で品川区政に区民として下記の通りの抗議のメールを先日送りました。
~前略~
いわゆる“御料車庫”の解体の報について抗議申し上げます。
パブリックコメントにも反対意見が多数上がっていた通り、あのレンガ建築物は希少な大正時代の建築というだけでなく天皇陛下がお乗りになられた歴代の御料車を収容していたという、価値のわかる者からすればまさに宝物庫と言える、建物自体畏れ多くも憧れの歴史遺産です。
再開発自体は異論はないので、例えば横浜赤レンガ倉庫の様に意匠に敬意を充分に払ったリノベーションをすればそれこそ「にぎわい創成」に寄与する格調高い施設ができるのに、取り壊しありきでの部材レベルの活用程度しか想定されていない事に区民として情けない限りです。
現庁舎建設の際にも建設用地の捻出のため元々2棟あったうちの1棟を国鉄に明け渡させて、工場職員が泣く泣く一部の御料車を逸散させたと聞いています。今回また同じ愚行を繰り返す事態になりますので、区政に対して遺恨を永く永く残す事を覚悟下さい。
どうしても解体が覆らないのであれば、せめて「高輪築堤」等で行われた様に自治体主催の見学会位は開催頂きたいものです。 ~後略~ 
 一応は建設的な意見を踏まえた内容にしました。
その返答は「建築物の取り扱いについては所有者であるJR東日本に問い合わせてください」
とのことでした。

その甲斐があったわけではないでしょうが、今日現在の状況を見ると素人目にも見学会を開けるような状態ではないものの、同車庫の取り壊す必要のない箇所を残せるよう保全しているようにも見える状態ではあります。
その証拠に手前はすでに何もないのにここだけ残されているのですから。

一応は淡い期待をして推移を見守りたいと思います。

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2023年5月29日月曜日

リトルジャパン名鉄モ800を作ろう【N】

 
前回の3880系と同時進行で作っていたモ810&811も完成!

当ブログの最初の頃にアップした名鉄電車コレクションの見直しをしていて、改造して作ったもののやや扱いづらい二代目3300系タイプを廃棄しようかとも思ったものの、やはり捨てるのが惜しくなり、それなら単体ではなく他のAL車と併結させたら面白いと思って事例を探したところ、ネットで探したらその3300系3両編成に両運車モ810をつなげた犬山行き普通列車の画像を発見!

ちょうどリトルジャパンの800系両運転台車のキットも見つけたので作ってみることにしました。

ご覧の通りの“創るたのしみいっぱい”な板キットです(画像は1両分)

素直に作れば原型顔のモ809と810の2両になるのですが、説明書を読むと高運転台前面パーツが2枚入っているので一方をモ811として作ることもできる由。バラエティがあった方が好きなので810と811の組合せにして組み立てていきます

1点注意が必要なのが809と810で前面幌枠付きの側が異なること。今回作ったモ810はパンタ側に幌枠のある前面が来ます。説明書をよく読みながら組み立てましょう。
エアブラシを使って車体をガイアカラーの名鉄スカーレット、屋根をクレオスのブラックグレーで塗り、屋根上機器は別途明るいグレーに塗装してから接着。カラスグチで配管も色差し、
一度タミヤエナメルカラーのレッドブラウンとフラットブラックをきつめに吹いたのち、
細めの綿棒に薄め液を含ませたものでさっとぬぐっていきます。そうすると拭い残しの部分がちょうどスミ入れしたように残るのでけっこう迫力が増します。
※安い綿棒を使うと繊維くずが車体に残るので、ワタシは無印良品の綿棒を愛用しています
また窓ガラスは汚れが落としづらくなるのでウェザリング後に接着してあります。

1両ずつ解説します
モ810
モ809とともに終始両運転台だった車。その809と組んでいた関係かパンタ側に幌枠があり、また同じ側の前面ナンバーが無かった様です。
模型ではこの車に鉄コレ用18m級動力を仕込み、パンタ側はトミックス24系客車のダミーカプラーパーツを両面テープ止めしてそれらしく見せています。

動力装着のため床板止めを削り飛ばしてプラ角棒を↑写真のように接着。窓周りのくぼんだ部分の下端に位置を合わせてあります。

床下機器はモーターカバーに直接接着

モ811
こちらは一度片運・高運転台化されていたモ802を単行・増結用に再度両運転台化したという経歴の車両。3400系「いもむし」とともに旧型車としては最後まで生き残り、現在は日車豊川工場に原型顔に復元して保存されているのはご存知の通り。

前面高運転台車なので右側の様に乗務員扉から車端側のウィンドシル・ヘッダーを削り落としてあります。
なお前面手すりは金属線に交換したかったのですが、手すりパーツが幌枠の一部も兼ねた構成でしたので結局キットのパーツをそのまま使用しました。

そのまま組むと腰高になるようなのでこちらも裏側のリブを削り飛ばしてからプラ角棒を接着しました。

床板は説明書通り組立てグレーに塗装。断流器の表面はウエザリング前にベージュ色を色差ししてあります。

組んでみて実感したのですが、↑画像上側のモ3880は運輸省規格型なので東急旧型車にしては大柄な分類なのですが、モ800はそれよりも車体が長いんですね。
戦前には比較的小柄な車両が多かった戦前の関東私鉄電車より大型の電車を投入していて、戦後になって逆に規格型の3800系や3700系(二代目)など一回り小さい車両を入れるようになった…という構図の様です。

ここで連結相手の3300系についても触れておきます
10年程前にも名鉄吊りかけ車のマイブームが来ていた時があり、その時に車体だけは新しい7300系が欲しかったものの、当然鉄コレの同系が発売される前で、唯一発売されていたクロスポイントの一体成型ボディキットも完売済みで手に入れることができなかったため、その代わりにAL車の中でも本線で他形式と併結することがあったというこの3300系なら作れそうだと方針転換。クロスポイントの6500系先頭車キットにBトレの6000系前面をつなぎ合わせて作ったのがこの車です。

6000系初期タイプとは尾灯の形態が異なるので削り落として6800系用のパーツを埋め込んであります

↑乗務員扉から前面側で切り継いだのでわずかに雨樋にその痕跡があります

但し中間車が入手できず先頭車だけの2両編成になり、下回りもキットの物をそのまま使ったのでクロスシート(実物の3300系はロングシート)になってしまったというタイプモデル

またモ3300の方は前面の接合の際に誤って前面ガラスに瞬間接着剤が流れて曇った個所があります。↑の画像では目立たない様に撮りましたw

とはいえ雑誌やネットで調べて屋根上機器や床下機器配置を変えたりして一応こだわって作りました。そういうシロモノですので捨てるのはちょっと惜しかったわけです。
また6000系との相違点として窓枠が金属むき出しでシルバーらしいということが分かったので急きょ靴ズリともども色差ししました。

3300系が中間車が無いぶんモ800を一両増やして4両編成にまとめた格好です。
この一見6000系と連結している様なミスマッチ感がたまらない魅力ですね😍

そんなこんなで私が実体験できなかった名鉄のシブいAL車が元気だった時代の車を模型で再現することができたのでした。

動画もアップしました。あわせてご覧ください↓
https://youtu.be/dMrCa7yaNH0

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2023年5月24日水曜日

東急から名鉄3880系を作ろう【鉄コレ改】

東急鋼製車ファンとしてはコレクションしたくなる(?)スカーレットの3000形

 ずいぶん前に田園都市線仕様に仕立ててあった鉄コレの東急3700形ですが、資料を見ているうちにやっぱりスカーレットの名鉄仕様が欲しくなってきました。今さら未加工品も手に入らないのでそのデハ2両にバラで手に入れたノス鉄従業員輸送列車のクハを加えて塗り替えてこしらえてみることにしました。

デハ2両は緑色の成形色にグリーン塗装してあったのでIPAに漬けて塗膜を落としましたが、クハの方は塗装が落とせないはずなので側面の車紋らしき印刷をペーパー掛けして下準備完了。
テールライトのモールドを削り落とし、アルモデルのロングデトの余りパーツを接着して角型化。実車は東急時代には急行灯の機能が無かったので名鉄化改造時に交換したらしいです。

デハの方だけ下塗りとして朱色5号を吹いた後、ガイアカラーの名鉄スカーレットをエアブラシで吹き、タミヤエナメルのブラック→レッドブラウンの順でエアブラシを使って吹いてウェザリング。実車はかなり汚れが目立っていた様なので強めに汚し、車体だけ薄め液をつけた綿棒で拭うやり方でスミ入れ表現をしました。
屋根は前回加工時にタミヤのジャーマングレスプレーを吹いてあったので、今回は配管に明るいグレーをカラスグチで色差し。パンタは相変わらずKATOのデハ268用です。

モ3880のCPは実車のD-2-Nに形態が近いDMM.makeの武蔵模型工房様の3Dパーツに交換

前面のダミーカプラーパーツも沿線住猫様のデハ3450形用3Dパーツです。
ATS車上子の形態が名鉄仕様とは異なりますがおいおい考えます😅

1両ごとの解説です
モ3885
ヘッドライトはペアーハンズの金属パーツに交換。
この車番は名鉄化改造のトップバッターだったからか先頭に立つ前面貫通型車の中で唯一貫通扉両脇にフの字形の手すりが付いていません。
前面のジャンパ線はトミックスの103系冷房車のパーツの余りを使用しました。

モ3886
3885とともに竣工した中間車代用車。こちらに動力を仕込んであります(台車レリーフはグレーの物をブラックに塗装して使用)。
なおク2887の相方は本来はモ3893+モ3894なのですが、忠実に再現するにはボディ上端の雨どいモールドを削り落とさねばならず、きれいに仕上げるだけの時間が割けなかったのでこの車番を選択しました。

ク2887
数合わせのためにから1両だけやってきた3600形全金属仕様車
譲渡時に台車をD-16に履き替えたので手持ち品に交換。ヘッドライトはリトルジャパンキットの3550系用らしき余りパーツに替えました。
前面貫通路脇のフの字の手すりは0.3㎜金属線を使っています

なお、床下は名鉄譲渡時に灰色化されたというのが定説ですが、資料を当たってみたところ改造直後と思しき写真でもグレーに見えず、唯一ネットで確認できたのがク887の検査直後と思われる写真で台車だけグレーに塗られているものでしたので「3880系については譲渡後に一部車両だけが検査時に台車をグレー化されたのみで大多数は連結器周り以外は黒色のままだった」と解釈してその通り作りました。
決して塗り替えるのが面倒だったわけではありません(笑)。


なかなか雰囲気あるでしょ?
これさえあれば関東民のワタシでもすれ違い要員として名鉄電車をコレクションする大義名分ができるというものですw

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