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2022年8月30日火曜日

大井川のお座敷車をガレージキットで【N】

 今年のJNMAでゲットしたこの「大井川の電車改造客車」キットも組み上がりました。

“上石神井車両工場”ブランドのこのキット、一部側窓がはめ殺し窓(おそらく戸袋窓のデータ)で出力してしまった上に余計なリブが出てしまっているエラー品ということで格安で発売されていたので大喜びで買い取ったのでした。

中身は3Dプリントで出来た車体と妻板、床板、そして床下機器という内容

さっそく車体に妻板を瞬間接着剤で接着し…
接合面と設計上のバグ(?)らしき浅い溝が数か所あったのでパテ盛りとペーパー掛けを繰り返し、ミッチャクロン→プライマーサーフェイサーの順に吹いて#1200耐水ペーパーで表面を仕上げ…
等級帯の青22号→ぶどう色2号→屋根のブラックグレー→貫通扉のクリームの順に塗装。
窓のアルミサッシはタミヤアクリル塗料のクロームシルバーを烏口と筆で色差し。クリアー吹き(屋根はつや消し、車体は半光沢)ののち塩ビシートの窓ガラスを貼って…
黒く塗った下回りに台車を装着。手持ちの鉄コレ台車を使いましたが首振りがきつかったのでボルスタ底面を軽くヤスっての調整が必要でした。
エアブラシでウェザリングを施して晴れて完成!

ナロ80 1
台車はそれらしいものを探したら相鉄モニ2000用のものがオイルダンパ化状態でちょうどよかったのでそれを流用。屋根のベンチレータは西武の大型ガラベンが1つだけ手持ちがあったのでそれとGMの分売パーツとの組み合わせです。

ナロ80 2
KS台車の余剰が無かったのでこちらの台車は富士急モハ7030用のグレーのTR-14。日車D型よりは軸距が離れている分どっしりした感じが出て似合う気がしました。

素材の特性か両車とも車体がやや弓なりに曲がっていて等級帯のマスキングの際とまどいました

最近マイブームのマスキングテープを台形に切り出して窓の裏から貼ってカーテンを表現することも実施し、何もない内装をごまかしています(笑)

やはり接合面の継ぎ目消しには苦労しまして、特にシル・ヘッダーのある2番は痕跡が消しきれません。。。

大井川っぽい客車も数が増えて来ていたものの、コレクションの穴だった優等客車がこれでメンツに加えられました😆

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2022年8月29日月曜日

大船工の木造モニ+クヤ【N】

頑張ってペーパーキットで作りました!
ワタシは基本的にNゲージで作りようのない車両については実車にも興味を持たないスタンスなもので、木造国電…いや省電の時代になると興味の対象外でした。しかし近年になってIORI工房からペーパーキットがリリースされるようになったことで、腕前次第で作ろうと思えばその世代の車両もそろえられるようになったので幅が広まりました。

そんななか目に入ったのがRMライブラリーNo.249「横須賀線70系時代(上)」に写真が載っていた大船工場の職員輸送電車モニ3414(旧モニ13)+クヤ9000の2両編成。ストックしていたIORI工房のモニ13にモハ10キットを調達して組み立てれば揃う手軽さから取り掛かってみました。

参考までにモハ10キットの内容はこんな感じ↓
 
レーザーカットの車体に3Dプリントの二重屋根、その他小パーツが付く構成
モニ13キットは屋根もペーパー製という違いがあります

車体側面を貼りあわせで作り

前面にはオデコにヘッドライトの穴が開いているので
部分的にカットしてモニ13キットで余る前面と切り継ぎました。
オデコに横の筋が残っても木造電車ならそれほど違和感はありません(笑)

コの字の補強パーツを介して箱状に組んでいきます

一方のモニ13は…
ペーパーを折り目をつけたりしながら組み立てていくのですが、きっちりいかずずいぶん歪みが出た状態。完成させられるか一抹の不安を感じましたが続行。

モニター屋根の角にパテを盛って

ウインドシル・ヘッダーやドアの外枠などを貼り付けていきます
貼付けにはいつも通り「ボンド 布用クリア」及びそれをタミヤアクリル薄め液で割ったものの流し込みで接着

パテ盛り→ペーパー掛けをひたすら繰り返し
プライマーサーフェイサー吹き。
モニのパンタ側に真ちゅう線で配管を表現。グリーンマックスが以前発売していたクラフトマンズマニュアルにたしか「木造電車は木製の配管覆いが特徴」という解説を読んだ記憶があるので1×1㍉プラ棒をハンドパワーで曲げてそれも再現してみました。
極力凸凹が目立たないレベルになる様ペーパー掛けを繰り返し
車体をぶどう色2号、屋根をクレオスのブラックグレーで塗装
車番表記は手持ちのインレタ(主にくろま屋製品)の並び替え。思い付きで1953年(昭28)の形式称号一斉改称前後の新旧車番が併記してある状態してみました。
このアンダーラインの転写がまたクセモノで、余ったGMインレタの罫線を転写すると先に転写した数字がインレタのシートに持って行かれることが何度もあって泣かされました😥
構造上比較的動力を組み込みづらそうなモニは余ったペーパー(プラモの“ランナー”に相当する部分)を切り出して床板に立てて簡単に乗務員室仕切りを再現。一方には手持ちの警察官フィギュアを配置して乗務員に見せています。
経験のある方ならわかると思いますが、フィギュアを車両に入れるには背が高くなりすぎてしまうので足をカットします。余った足は先日の池モジュールに逆さに接着して小ネタにしておきました。
い ぬ が み け()

それはさておき、車体折り曲げの反発力で車体が膨らみがちだったモニは反り防止のためここで下回りを接着。その後いつも通りエアブラシでウェザリングを施し、、、

古い木製品らしい外板の痛んだ状態を再現するためドライブラシに初挑戦。タミヤエナメルのフラットアースを筆に含ませて古新聞の表面で何度か左右に振り、かすれてきた頃に車体に薄く塗り、
エナメル薄め液を含ませた極細綿棒で縦に何度か拭い
塗料が自然なまだら模様になったら完了
これを車体ほぼ全体に繰り返します

ということで完成
モニ3414(←モニ13016)
ネットで見つけた資料によると、工場職員を運ぶため荷物車ながら車内にはロングシートとつり革、灰皿が設置されていたそうです。
またパンタ側は非貫通化されていた様なのでキットの貫通扉部のパーツのウインドシルから下をカットして再現。反対側は不明ですが好みで貫通顔にしています。

パンタ周りは最終的にこんな感じに仕上がりました

床下機器は鉄コレの物を切りだしてそれらしく配置
トラス棒の構造がなかなか興味深いですね。

クヤ9000(←クハ15012)
もともとはモハ10形の電装解除車。鋼体化対象から外れたということはクハ時代から事実上職用車だったのでしょう。

実車もテールライトの高さが左右で違っているように見えます

こちらの方がガッチリはまるのでこちらに鉄コレ動力を組み込み
説明書通りトラス棒は外側のみにします

しかしそのトラス棒と一体になっている裾から見える台枠部分を口型に組み後から挿入する構成になっており、四隅に接着剤をドボドボ流して固めてしまっていたことから当然引っかかって入らず、はまるよう調整するのに苦労しました。

また二重屋根の明り取り部分(ペーパー製)も後から入れる構造でしたがこれもはまりが悪く、画像ではほとんどわからないもののかなり傾いてしまいました。
ペーパー屋根のモニも継ぎ目消ししていたらかなりゆがんだところが出てしまい、ペーパーでの二重屋根はなかなかの鬼門ですね。

モニのパンタ側は密着連結器の上に中間連結器をかぶせていたころから入場中の客車の入換に使われることもあったと想像できます。なのでカトーカプラーにしてみました。

そのおかげでGMキットから作ったコンテナ電車=クモヤ22000との連結もできます。
時代はちょっと後になりますがこのクモヤもコンテナ試験終了後は大船工場の入換車になったのである意味仲間です。

この実際に見たらドン引きしそうなお化け電車、実車は1959年まで出退勤する職工さんを乗せて走り、その後クモハ11&クハ16コンビに役目を譲って消えたそうです。

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